先日、原因不明の「痛み」を持つ患者の気持ちや、患者に対する医療者の対応について、核心に触れる内容の漫画を見つけた。「ゴッドハンド輝」という医者を主人公にした漫画である。
 その最新刊である50巻の第379話に、カウザルギーを患った高校生の「痛み」と孤独、それを救おうとする主人公の活躍がよく描かれている。我家が体験してきたことと重なる部分も多く感銘を受けた。
 巻末には、カウザルギーについての補足説明が載せられ、「人の痛みを思いやれる社会を作っていきたいね!!」と締めくくられている。
 このような作品が増え、原因不明の治らない激しい痛みを持つ患者の気持ちが理解されたり、医療者の接し方が改善されるきっかけになると良いと思う。

 ただ残念なのは、医療大麻についての記述である。医療大麻について触れられているのは画期的だが、編集者は大きな勘違いをしている。
 カウザルギーに対する医療大麻の使用について、「この病気については日本ではまだ使用が認められていないんだ。」と述べているが、正しくは、いかなる病気に対しても認められていない。大麻やそれに由来する薬は「大麻取締法」により完全に禁止されており、それを破れば与えた医者も、与えられた患者も懲役刑をもって罰せられることになっている。例外は一切認められていない。
 おそらく、「阿片」由来のモルヒネなどの麻薬が、医療用麻薬としてがんの疼痛緩和などに使用が認められていることからの勘違いだろう。それと、まさか諸外国で効果が認められ、薬として使われているものが、日本で一切禁止などという不合理なことが、現代の日本に存在するはずはないという気持ちがあるのではないだろうか。

 正しい情報が、国民にもたらされ、「医療大麻問題」が一刻も早く解決するよう願わずにいられない。
 
 世界中の痛みに苦しむ人々の痛みが和らぎ、より豊かな人生が送れますように。


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