2009年10月

アメリカのブッシュ前大統領は、やたらと正義、正義と言い続けて、戦争を繰り返してきました。そんなブッシュ大統領をみて、幼いなと感じるのは私だけでしょうか?
日本人なら、高校生でも絶対的な正義や善悪なんてありえないと気づいているだろうと思います。日本の政治家はさすがに、正義という言葉はむやみに使iいません。それは、日本の文化が成熟しているせいかと感じます。

仏教で、正義の神といえば阿修羅です。この正義の神は、自分の娘を力づくで奪った帝釈天から娘を取り返そうとして戦争を始めます。しかし、帝釈天は力の神。しかも慈悲の心ももっています。結局、阿修羅は天界から追い出され、憎しみと争いの象徴になってしまいます。

人間として生きている以上、その立場や価値観を離れて、絶対的な正義を語ることは不可能だと思います。それを忘れて、慈悲の心ももたず正義を貫き通せば、その先は正に阿修羅の世界。そこには大きな不幸が待っていることを仏教では教えています。
では、人間にできることはなんでしょう。それは、できるだけ合理的に考え、判断するように努力することだと思います。その際、慈悲の心も忘れずにすることが精一杯なのだと思います。

2009-02-14 22:16

今日(2009-02-11)は、サッカー日本代表×オーストラリア代表の試合が
新横浜の日産スタジアムで行われる。

サッカーファンである妻は、その観戦のため車椅子の後ろに荷物満載のデバッグを背負い、とことこ一人で出掛けた。
私は、明日仕事があるため置いてけぼりである。
妻の様子を見て人は「なんてのんきで元気な車椅子に乗ったおばさん」と思うだろう。
しかし、それはちょっと違う。
妻は、激しい痛みを抱えている。それは、「中枢痛」とか「求心路遮断痛」などと呼ばれる痛み止めの効かない現在の医学では治せない痛みである。
ペインクリニック神部病院のWEBサイト「痛みとは何でしょう」のページでこんな資料を見つけた。

 http://caeser.or.jp/kambe/main_page/painclinic/pain/whats_pain.html

 痛みの感じやすさ(疼痛閾値)

1 閾値を下げる(痛みが強くなる)因子
 不眠、疲労、不安、恐怖、怒り、悲しみ、うつ状態、社会的・個人的孤独感、苛立ち
2、閾値を上げる(痛みが和らぐ)因子
 人とのふれあい・会話、気分の高揚、熟眠、気晴らし、楽しいことへの集中、やすらぎ

妻は新横浜で、友人に会う約束もしている。
「気晴らし」に旅行に出掛け「人とふれあい会話」し「楽しいことへ集中」し「気分を高揚」させる。
これは、妻が六年近く痛みと対峙してきて、努力して身につけた痛みの緩和法である。
・・・・・・たぶん。




2009-02-11 13:12

 52年生きてきて未だ戸惑ってばかりの人生。
 うさぎと犬と長女と妻との暮し。
 その中でも、「頸髄損傷」という重い障害をもった上に「中枢痛」というやっかいな痛みを背負う妻のこと。
 痛みの管理やその支え方、ユニバーサルデザインやチャレンジドという生き方。
 ちょっと鬱病、ちょっと仏教徒なおっさんの絵日記になる予定です。
 みなさんよろしく。

2009-02-01 12:11

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