故マイケルジャクソンさんの「This is it」を観ました。
激しい痛みと闘いながら、精力的に仕事に取り組む感動的な映像と私には写りました。彼は、「全身性エリテマトーデス」を患っていたことを最近知りました。また、慢性的な疼痛に苦しんでいた事が亡くなった直後は報道されていました。

 痛みの緩和のためにしかたなく危険な麻酔薬を使ったことが、死に至る原因だろうと私は思っています。
 しかし「痛み」についての報道は、亡くなった当初だけで、その後、死の原因は、父親の虐待による心の傷とか金持ちのわがままという報道になってしまいました。

 世間やマスコミは、身体の病気や痛みより、心の問題や病気の方が面白がるようです。また「痛ければ動けないはず」と間違った常識があるせいなのでしょう。
 痛みは、「動かないほうがいいぞ」と知らせる警告信号ですが、人にはそれを無視しても行動する強さがあります。強い使命感や責任感、愛するものや名誉を守るためなら、人は、痛みをこらえ笑みさえ浮かべ行動するのです。しかし、それはしばしば誤解されます。「そんなに動けるんだから、たいした痛みじゃないね。」と。

 治らない激しい痛みを持つ患者さんの気持ちや行動が正しく理解され、無理解のために生じる様々な苦しみから解放される日が一日も早く来ることを願ってやみません。


【この記事を書くにあたり以下のWebページを参考にさせていただきました。】 
「勇気凛々 2009年7月 1日 (水) 追悼、マイケル・ジャクソン」
http://yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-f40e-1.html

「線維筋痛症から回復した患者のHP 医療機関、および患者さんの介護をする方へ」
http://homepage3.nifty.com/fmsjoho/page012.html

【こちらもご覧ください】
http://www006.upp.so-net.ne.jp/wakasama/