2012年08月

【第二回全国脊髄損傷後疼痛患者の会開催しました】
 
  患者や家族、医療関係者、支援者総勢23名の参加で、「第二回脊髄損傷後疼痛患者の会」を行いました。
 
 痛みの様子やその他の症状、悩み、対処法など交流しました。
 
 なかなか聞くことができない、それぞれの体験を共有でき有意義な会となりました。
 
 会の最後には、U先生から、わが国の痛みに対する医療の現状や、私たちの痛みについての研究の進み具合など、最新の情報にも触れることができました。
 
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 皆さんの協力により盛大な会となりました。ありがとうございました。
 
 また、参加したくても体調や体の状態、交通や移動の問題で参加できない方々もたくさんいらっしゃいます。
 
 できるだけ多くの方に参加していただけるよう、これからの活動を考えていきたいと思います。

  痛みを持っていても、生きやすい社会となりますように。
 

 
 
 
 

【難病対策に関する意見交換会】
 
 8月18日(土)に東京は品川で行われた、厚労省主催の「難病対策に関する意見交換会」に出席しました。
 
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 50団体が集まり、それぞれ自分たちの置かれている状況や、要望を厚労省に伝えました。
  「痛み」を主な問題とする団体が私たちを含め4団体ありました。
 
 私たち以外では、「線維筋痛症」「CRPS」「後縦靭帯骨化症」の団体です。
 
 痛みがあっても理解してもらえない。
 痛みを持った患者を支える社会の仕組みが無い。
 適切な治療を受けるのが難しい。
              ・・・など、悩みはほぼ同じ・・・
 
  厚労省側から、「痛み」の問題は今後も重点的に取り組んでいくとの説明もありました。 「痛み」に対する医療の改善に向け、働きかけを強めていきたいと思います。

    ・・・この会のおかげで、ほかの患者会の皆さんとたくさん交流ができました。
 


 伝えたこと・・・
 
※困っていること
 
・症状を理解し、治療にあたっていただける適切な医療機関や医師​にめぐり合うことがきわめて難しいこと。
 
 ・効果が証明されたり期待されたりする薬の多くが、健康保険診療​下で使えないこと。

 ・原因不明の痛みを持って生きる患者を支える社会の仕組みが整っ​ていないこと。
 
 ・当疾患の患者は、その症状のため極めて深刻な状況に陥る場合が​あること。そして、そのことに社会が問題意識をもっていないこと​。
 
※厚生労働省にたいする要望
 
・リリカ(プレガパリン)を脊髄損傷後の中枢性神経障害性疼痛治​療薬として認めていただくよう要望いたします。また、ガパペン(​ガパペンチン)など、これらの病態に効果が期待されている薬品を​治療に使うことを正式にお認めいただきますよう要望致します。
 
・このような病態に関して、医療関係者や一般国民に向けた指導や​啓蒙活動を要望します。
 
・安全で効果的な治療法が、早く確立されますよう、製薬会社や研​究機関へのご支援をお願いします。また、患者が安心して医療側に​治療を任せられる体制づくりを要望します。

 ・激しい痛みと共に生きる人生の残酷さを認識いただき、慢性の痛​み対策にご尽力をお願い致します。
 

 

痛み医療に対する国家的取り組みを

 
 

【笑顔に隠された痛みと、生きる意欲と・・・】
 
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 先日、痛みと闘う同志である武下久美子さんのお宅に行ってきました。
 武下さんは、ペースメーカー植え込み手術をきっかけにCRPSを発症。以後2年間、激しい痛みを訴えるも理解されず、適切な治療を受けられないまま過ごしました。
 その間に、病は重症化。現在は、左手と下肢は痲痺。ひざから下をなくしました。
 それでも、痛みと痲痺を超えて、花の絵を描いたり、闘病記の講演活動と前向きな日々を送っています。
 
 痛みが正しく診断され、より良い治療を受けられる社会となりますように。
 
武下さんのブログ↓
http://www.chitamaru.jp/ks-gallery/
 
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武下さんのお宅は、愛知県東海市。我が家からは1時間半の道のりです。伊勢湾岸道を渡って行きました。
 

 
家内と武下さんの出会い↓
 
武下さんのその日のブログ↓
 
 
 

【お薬の情報:中枢性神経障害性疼痛治療薬を求めて・・・】
 
2012年6月22日
リリカが「線維筋痛症」の治療薬として認めら​れたそうです。
 脊髄損傷後疼痛などの中枢性神経障害性疼痛に対する治験も、一昨年の秋に行われていたのですが・・・?どうなっているので​しょう?

2012年7月10日
 ガバペンチンエナカルビル(商品名:レグナイト)が発売されまし​た。
 「ガバペンチン」をより吸収よくした薬だそうです。
 ガバペンチン(商品名:ガバペン)は、私たちの痛みにも効果があ​るとされており、効果を実感している仲間もいますので、レグナイ​トも有効ではないかと期待しています。
 ただし、現在は「むずむず足症候群」のみの適応です。ついでに、​ガバペンの適応は、「他剤との併用によるてんかんの部分発作」の​みです。どちらも、今のところ痛みに対する適応はありません・・​・

2012年8月1日(たぶんこれくらいの日です)
プレガバリン(リリカ)が脊髄損傷による神経障害性疼痛 に対する適応がFDAで承認されたようです。 
 
 


 
 

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