2014年07月

【御 礼】
7月5日の「難治性疼痛・慢性の痛み勉強会&交流会 in Nagoya」は、盛況の内に終えることができました。助成いただいた「あいちモリコロ基金」様、共催していただいた「NPO法人 いたみ医学研究情報センター」様、協力いただいた「トリガーポイント研究所」様と「線維筋痛症友の会」様、お二人の講師の先生。ご来賓、参加者、ボランティアとスタッフ、など関係のすべての皆様に御礼申し上げます。

内容については、一人目の講演者である原田先生が、痛みの克服管理について実体験を通して話され、二人目の北原先生が医師・研究者として理屈・理論を尽くして話していただけるという形になり、心に響く分かりやすい進行になったと思います。

各地で、痛みに対する医療の改善について働きかけている方々にも参加いただけ、交流や情報交換する良い機会にもなりました。

ブログにも投稿していただけましたので紹介します。

《和田直也さん(岐阜市議)のブログ》

《秋桜久さんのブログ》

【医原性の難治性疼痛の問題点】

慢性の痛みには、軽いものから重篤なものまであり
私たちは、生活に大きく支障をきたす慢性痛を
難治性疼痛ということにしています。

どんな時に難治性疼痛になるのかよくわかりませんが、
事故、けが、あるいは注射や手術などの医療行為が
きっかけで発症する場合が多いようです。

慢性痛の原因は、まだ不明です。

従って、防ぐ方法はよくわかりません。

なので、注射や手術がきっかけで
難治性疼痛になったとしても
お医者さんに責任はありません。
しかし、よほどの信頼関係がない限り
患者は事情を知りませんので医師のミスと思ってしまいます。

また、難治性疼痛に客観的所見はありませんので
医師の側からすると、患者がウソをついていると見えます。

そうなると、患者と医師の間で争いが起こることになります。

患者は医師を恨み、
医師は患者を疑う・・・という構図が出来上がり
患者も医師も疲弊し負のスパイラルに転落していきます・・・

「恨み」の感情は、おそらくどんな病気にも悪い影響を与えます。
更にこれらの患者さんは、
医師だけでなく社会からも疑いをかけられることになりがちです。
そうして、患者さんは、何の治療も受けられないまま心も体もずたずたになり
病気はより重篤で深刻になっていきます。

・・・・・

難治性疼痛を治すための決め手となる治療法は
残念ながら、まだありません。

しかし、不安や怒りなど負の感情や、
不適切な投薬、検査、過剰な安静は、病気を悪化させることは
わかってきています。

患者の話を丁寧に聞き、病気について正しい情報を伝え安心させ
薬や検査は少なめにして、生活を安定させ
心と体を健康にしていく医療が大切です。
ですが、わが国の医療制度は、そうした診療を認めていません。

・・・・・

わが国も、その改善のために動き始めています。
今年の6月には、「慢性の痛み対策議員連盟」もできました。

一日も早く、痛みに苦しむ患者さんが救われるように
慢性痛を適切に診療できる医療体制を作りたいと思います。

・・・以上、医学には素人のおっさんのつぶやきです。
事実誤認や根拠に基づかない発言もあるかもしれませんのでご容赦願います。






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