【一目で分かる慢性の痛み対策】
これまで医療は、細分化専門化することで進歩し、多くの病気が治せるようになってきました。
しかし一方で、たくさんの要因が絡み合い、悪循環を起こしているような病気については置き去りにしてきたのかもしれません。
「慢性の痛み」もその一つ・・・。
慢性の痛みの治療には、各専門分野が連携し、多くの視点で一人の患者さんを診ていくという体制が必要で、世界ではそれが標準になっています。
日本は、縦割り社会。
横に繋がり連携するのが苦手・・・
慢性の痛み対策がおくれているのは、そのせいかもしれません。
「慢性の痛み対策」の説明を図に表しました。
ご指導とご活用・拡散お願いします。

◎なぜ、慢性の痛み対策か
《急性痛と慢性痛》
・急性痛は、正しい警告信号。生命の維持にとって大切。
痛みどめの薬が良く効きます。
・慢性痛は、3か月以上続く痛み。
(3か月あればだいたいのけがや病気は治ります・・)
※治りにくい関節炎や免疫疾患などのために
痛み信号がずっと出ている場合。
※神経が傷ついたことをきっかけに
痛みを感じる仕組みが壊れた場合。
※なんらかの事情で、痛みを感じる神経の一部か全体が
過敏化している場合。
普通の痛みどめの薬は、ほとんど効きません。
多くの場合、痛みに見合うだけの異常を検査で見つけることはできません。
わが国には慢性痛を診る仕組みが整っていません・・・
《慢性痛診療体制》
・慢性痛の治療は、急性痛と全く違います。
・慢性痛には、慢性痛の治療が必要。
・慢性痛の治療には、全人的治療すなわち、
理学療法、認知行動療法などを取り入れた
集学的取り組みが世界の標準。
・まずは、「学際的痛みセンター」としてモデル事業が必要では?
《参考》