2015年06月

【ねがい・・】

 私の住む町は、全国でも珍しい、公に大麻栽培が認められている地域です。この大麻(麻)は、有害物質であるTHCの含有率が低く「無害」と毎年県当局の検査により確かめられ、これまで問題が起こったことはありませんでした。

 しかし、平成23年、大麻の葉の盗難事件が発覚し、そのため当局より栽培禁止が命じられました。
 
 私たちは、該当大麻の無害性を主な根拠に、栽培再開の活動をし、その甲斐あって翌年より栽培再開が許されました。
 
 この活動を通して、日本在来の大麻は無害にも関わらず、厳しい締め付けなどのため絶滅の危機に瀕していること、海外では、有害無害を区別し、無害な大麻なら積極的に産業に生かそうとしていることを知りました。
 
 現在、わが国の国民は大麻に対して、薬物乱用の悪いイメージしか持っておらず、また国としての体制もそのようになっており、それは、わが国の国益を著しく損なっています。
 
 この状況を一刻も早く変えたいと、私は願って活動を続けています。


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 ※この写真は、大麻博物館館長 高安淳一氏よりお借りしています。

【無害な品種の大麻を農作物に】

大麻には、有害な品種と無害な品種がありますが、日本では、そのことが、なぜか知られておりません。

大麻の有害成分はTHCという物質であり、THCの少ない品種なら無害で濫用されることはないということが分かったのは1960年代です。
ヨーロッパなど多くの国では、そうした知見に基づき1990年代頃から、THCの少ない大麻は「産業用大麻」などと呼び、栽培を進めています。

わが国には、大麻を利用する豊かな伝統技術や風習があります。優秀な品種も豊富だったはず。しかし、一部の人がそれを引き継ぐ努力を続けていますが、その継承は困難を極めています。
 
現在、わが国は、大麻は厚労省の麻薬対策課が管轄し、乱用薬物という視点でしか管理されておらず、資源保護や産業利用、伝統文化継承の視点は欠けた状態です。
 
 大麻の管理を厚労省単独でなく、農林水産省と厚労省の共同管轄とすることが必要です。
 
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【麻(大麻)栽培の正常化とは・・】
 私たちの活動は、マリファナになる可能性のある「有害大麻」の日本への不正持ち込みを許さず、「無害な大麻」の普及を果たすのが目的です。
 従っていわゆるマリファナ解放論者とは全く対立する立場にいることを知っていただきたいと思います。

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【正式な栽培者は、麻を隠します】
麻栽培の正常化を目指して、大麻にゆかりのある各地を訪問しています。

大麻の栽培地に行くと、元気な麻たちに会うこともできます。

しかし、大麻畑を見たことがある人は少ないと思います。
なぜなら、栽培者は全国で40名ほどしか残っていない上に
評判を気にしたり、盗難を恐れたりして
栽培していることや、場所を秘密にしている人がほとんど。


日本の大麻は、有害物質THCが少なく
概ね、またはすべて無害なのですが・・・
そんなことも、ほとんどの日本人は知りません。

大麻=悪と、誰かに刷り込まれたまま・・思考停止。
日本の麻は、1万年以上かけて日本人と共に
進化してきた、国の宝。

海外からの不正有害大麻との交雑を防ぎ、
無害な日本の麻を守りたい・・・

無知のせいで、私たちの代で絶滅させることは
許されないと考え行動しています。

応援よろしく!

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 大麻のことを話題にしただけで、「大麻を吸いたいヘンな人」と誤解されることがあります。当然ですが私は、大麻の嗜好利用(いわゆるマリファナ解放)に反対しています。つまり、吸いたい人ではありません。

 残念ながらインターネット上には、大麻の伝統継承や産業利用、または医療利用を踏み台や隠れ蓑にして、嗜好利用を勧めようとする人がいます。そのため、一般の人から、一緒に見られてしまう可能性が高く、それは私たちの活動に対する世間の理解を妨げる一因になっています。

 従って、大麻の伝統継承や産業利用、あるいは医療利用を求めるのなら、そうした勢力とは無縁であることを毅然と示す必要があります。

 それには、大麻の害について合理的に説明することも役立つかもしれません。

 そこで、大麻の嗜好利用に反対する理由を述べてみたいと思います。

マリファナ解放に反対する理由 その2

 大麻の葉や花の穂には、品種によってはTHC(テトラヒドロカンナビノール:tetrahydrocannabinol)という神経系に働きかける成分が多く含まれています。
 THCの濃い大麻を摂取すると、THCは脳内などにある『カンナビノイド受容体』と結びつき、様々な働きをします。

 本来ヒトは、THCに類似した物質を体内で自然に作るようにできており「脳内マリファナ」とか「体内カンナビノイド」と呼ばれています。それは、脳の発達や幸福感を感じるとか痛みを和らげるなど脳の働きに重要な役割を果たしています。

 ここまで読めば、たいていの人は、「体内で作られるべき重要な働きをしている物質を、遊びで摂取したら恐ろしい結果になる・・・法によって禁止すべき。」と感じると思います。
 それが、社会に責任を持つべき良識ある大人の考え方なのではないでしょうか。

《ありがちなマリファナ解禁論者の勘違いへの反論》


●大麻を吸引すると悟りにも似た幸福感を感じると言われており、特定の宗教では使用する場合もある。そんな素晴らしい物を法で禁止するのは間違い。

◎薬物で宗教的な悟りのようなものを感じるというのは、・・・日本人の良識からみると気味が悪いでしょう・・それは、「悟り」などではないと考えるのが当然だと思います。

●”大麻使用”は、思想あるいは趣味嗜好の範囲のもので、それを処罰するというのは全体主義にむける法律であり、民主主義国家にそぐわない。

◎それは勘違いです。大麻も煙草も酒もシンナーもですが、向精神薬を社会が管理するのは、まったく正しいことです。向精神薬を管理しない社会などありません。嗜好利用の禁止も管理の選択肢として選んでもおかしくないです。


●麻薬なんて全部解禁して税金をかければいい。そうすれば反社会集団の資金源を絶てる。煙草や酒も毒なのに大麻だけが許されない理由がよくわかりません。

◎たばこも酒も毒です。どちらもない方がいいかもしれません。日本人の中にそう考える人もいます。また、どちらも許さない社会もあります。
 あなたは、もし自分が言い出したことが元で死ぬ人がいても平気ですか?私は、それは許せません。マリファナを解禁すれば、そのせいで交通事故を起こす人は必ずいます。当然死者も出ます。自分が言い出したことがきっかけで、そうしたことが起こるのは許せません。
 また、向精神薬すべてを解禁して、本人の意思に任せるべきという主張を得意げにする人もいます。それは、本気でしょうか?社会の幸福を本気で考えているでしょうか?おそらく言ってもそうはならないと考えているのでしょう。

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 医学には素人につき、間違いもあるかもしれません。お気づきの点ありましたらご指導お願いします。

以下の文を参考にさせていただきました・・・


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